横浜 山下公園の魅力アクセス
山下公園は、神奈川県横浜市中区にある公園で、横浜を代表する観光名所となっています。
アクセスはJR京浜東北線の関内駅または石川町駅から徒歩約15分ですが、2004年に開通した横浜高速鉄道みなとみらい21線の元町中華街駅からなら徒歩約5分です。
横浜港に接して作られた全長1キロメートルほどの細長い公園で、山下公園内からは港の風景を一望することができます。付近にはマリンタワーをはじめ横浜中華街、元町商店街、大さん橋など、観光スポットが点在しています。
山下公園のある辺りはもともと横浜開港時に波止場のあった場所ですが、1923年の関東大震災後の復興事業のひとつとして海岸遊歩道計画が立案され、その後震災の瓦礫を使って臨海部を埋め立て、整備工事を行って1930年に山下公園として完成しました。なお、現在の山下公園内にはインド水塔というインド式の水飲み場がありますが、これは震災時に被害を受けた在留インド人の慰霊と救助活動への感謝の意味をこめて、在日インド人協会が横浜市に寄贈したものです。
なお、山下公園内にはインド水塔のほかにも横浜と姉妹都市協定を結んでいる米国サンディエゴ市から贈られた水の守護神像や、フィリピン独立のために闘い、一時期日本に亡命して横浜で暮らしていたこともあるリカルテ将軍記念碑などが建立されており、国際色豊かな横浜を象徴するモニュメント群となっています。第二次世界大戦の終了後、山下公園は一時期駐留アメリカ軍に接収されていましたが、1959年にはそれも全面解除され、以後は市民の憩いの場として親しまれています。
横浜公園内にはさまざまな施設が存在しますが、中でもよく知られているのが氷川丸です。氷川丸は、1930年代から50年代の終わりまでの長きにわたって北太平洋航路において運行されていた貨客船で、喜劇王チャップリンが乗船するなどの数々の逸話を残しています。退役後は山下公園に係留されて内部が一般公開されており、人気の観光スポットとなっています。また、デッキ上では市民参加のイベントなども随時開催されています。
21世紀に入ってからの山下公園関連のニュースとしては、山下臨港線プロムナードの開通(2002年)が挙げられます。これは、旧国鉄の貨物専用線であった山下臨港線の跡地を利用した遊歩道であり、横浜税関付近から大さん橋入口を経て山下公園にまで続いています。港の風景を眺めながら散策できる観光スポットとして、すでに高い人気を集めています。また、2005年に開かれた国際美術展「横浜トリエンナーレ2005」の会場となるなど、各種イベントにも利用されています。