華厳の滝の魅力と由来 アクセス
- 栃木県日光市にある観光名所 華厳の滝は、日本三大名瀑の1つです。(茨城県の袋田の滝・和歌山県那智の滝・華厳の滝)男体山の噴火により岩石が積もりせき止められた中禅寺湖の流出口にあり、高さ97mの高さから流れ落ち幅は7m、岩壁からは伏流水が流れだし12の小滝となって滝全体を包み込むような特異な景観をつくりだしています。名前の由来は、天台宗の五時八教説から名付けられたと言われています。発見者は、勝道上人と伝えられています。
華厳の滝の12の小滝の水源は、中禅寺湖から漏出したもので、1年中を通して枯れることがありません。滝の下流部には華厳の滝が形成した華厳渓谷が続いており、一説によれば太古の華厳の滝は800mほど下流にあり、崩れやすい男体山の噴出物を浸食しながら現在の位置へと移動したと考えられている。滝付近の大谷川北岸には観光客向けの有料の華厳の滝エレベーターが設置されており、エレベーターで降りた観瀑台からは滝壺を正面間近に見ることができる。
華厳の滝を間近で見られるようになったのは、明治33年(1900)年。7年もの歳月をかけて星野五郎平(ほしのごろうべい)が滝壺近くに茶屋を開いた。そして明治36年(1903)年5月、18歳の旧制一高生だった藤村操(ふじむらみさお)がミズナラの木に「巌頭之感」がんとうのうかんを書き残して投身自殺をして以来、自殺の名所にもなってしまった。堅い岩盤をくりぬいたエレベーターが営業開始したのは、昭和5年(1930)年になってからです。
華厳の滝では、6月には、たくさんのイワツバメが滝周辺をとびまわり、1月から2月にかけては十二滝と呼ばれる細い小滝が凍るため、華厳の滝はブルーアイスに彩られます。雨が毎日降り続いた後には、水量が増して豪快な滝が楽しめます。ただし夕方(4時くらい)には、霧が出てしまうことも多く滝が見えにくくなってしまうので早めに見るのが良いです。華厳の滝は、毎秒9トンもの水が流れ落ちているので、間近で見るとかなりの迫力です。観瀑台まで水が飛んでくるほどの勢いです。
華厳の滝の周辺にも観光名所が数多くあります。日光から中禅寺湖に向かうカーブの多い坂でいろは坂、中禅寺湖と華厳滝を一望できる明智平展望台、ご本尊の仏像が根を張る立木に彫ってあるところから名前の付いた日光中禅寺立木観音、男体山の登山口である日光二荒山神社中宮祠、男体山に登るにはここで登山届けを出すと立派なお守りをいただけます。境内は中禅寺湖ほとりから少し高台になっているので、中禅寺湖を眺めるのにはいいポイントです。
【アクセス】
JR・東武日光駅から東武バス中禅寺湖方面西参道下車、徒歩10分
JR・東武日光駅から世界遺産めぐりバス表参道下車すぐ