バイオ燃料の威力 米軍
日刊ゲンダイNetの記事に「原子力は古い…米軍がシフト始めた「バイオ燃料」の威力」と言う記事を 見つけました。
40年前のオイルショックの頃にも、 石油に代わる燃料が様々考えられましたが、当時は原油価格は、15$/1barrelだったのが、その後の世界的な需要の高まりに
より10倍以上に高騰した為に採算面が合うように成ってきました。
その結果、限られた資源の化石燃料やリスクが大きい核燃料に代わり、再び注目されてきました。
一番の利点は、資源の食い潰しやCO2問題の改善。そして工夫次第で自然任せでは無く造り出せる点では無いでしょうか。もちろん栽培方法が従来のままですと、かなりの部分が自然の影響を
受ける事に成りますが、工場で計画生産が可能になれば、リスクはかなり低くなると思います。
さてその原料としては、比較的安価なサトウキビやトウモロコシ等を発酵処理をしてエタノール(アルコール)を作り、バイオマスアルコール燃料として化石燃料
の代わりに使うのが一般的です。しかしどちらも食料としての栽培と競合しますので、世界の穀物・砂糖相場に大きく影響を与えてしまいます。 そこで、食料としては使えないもの。例えば間伐材、廃材、サトウキビの搾りかすや葦や藻などに含まれるセルロースを熱や真菌で分解してから菌や酵母で
醸造するセルロースエタノール燃料の原料としての研究が進んでいます。
そのバイオマス燃料に米国軍は、すでに着目していると言う事ですね。
日刊ゲンダイには、「米軍は2022年までにすべての艦船や航空機の燃料の半分を化石燃料ではない代替エネルギーでまかなう計画です。 すでに海軍のシーホーク・ヘリコプターが、バイオ燃料とジェット燃料をそれぞれ半分の割合でブレンドした燃料で飛行することに成功しています。 音速で飛ぶF18戦闘機がバイオ燃料で動くのも時間の問題でしょう。日本の防衛省も、米軍機との互換性を意識して、自衛隊機のバイオ燃料活用に 動き始めています」軍事ジャーナリストの世良光弘氏談 と記事が続いています。 非常に興味深い記事の内容でした。