神戸異人館散策 おすすめ アクセス
神戸は、美しい港町として古くから栄えてきました。そのため、貿易業で生計を立てる外国人が多数居住していた歴史があり、その外国人らが建設したのが神戸異人館です。この神戸異人館が集中しているのが、山の手と呼ばれる北野になります。当時、まだ高層ビルやその他の建物が多くなかった時代、山の手に住居を構えることで、美しい港を一望することができました。そのため、外国人の間では山の手に居住することがステータスとなっていたのです。
北野に建設された異人館は、明治時代から昭和初期に建設されました。そのうちの幾つかは重要文化財として保護されています。多くの神戸異人館は一般に公開されていますが、個人所有の物件もあるため、全てが見られる訳ではありません。また多くの建物が老朽化していることもあり、公開されている物件でも立ち入ることができない箇所があります。物件によっては、毎年決まった時期にメンテスナンスを行っているところもあるので、事前に注意が必要です。
神戸異人館と聞くと、非常に華麗で優雅なイメージを持ってしまいます。たしかに、建物は当時の面影を残し、風格のある佇まいをしています。しかし、急な坂が続くため、立地条件は必ずしも良いとは言えません。当時居住していた外国人は、車を所有していたので、歩く必要が無かったのです。神戸異人館は狭いエリアに多くの建物が集中していますが、実際歩くとなると勾配がきつい坂が続き、ちょっとした移動も大変な労力を要します。
そのため、神戸異人館を訪れる時は歩きやすい靴が必須となります。また道と道の間も狭く、車の乗り入れが制限されている通りもあります。神戸異人館の入口までは、神戸市内を周遊しているバスが、短い周期で周っています。観光客に大変人気があり、1日乗り放題のバスチケットも売られており、神戸の観光ポイントを周遊することも可能です。神戸異人館の周りには観光スポットが色々あるので、バスチケットを利用すると効率よく周ることができます。
今からさかのぼること、約20年前の1995年1月早朝、阪神淡路大震災が発生しました。実は、この時多くの神戸異人館が被害を受けています。神戸異人館の中には、この時の悲劇を忘れないため、崩れた部分を修復せず保管し、後世にも地震の怖さを伝えている建物もあります。また残念ながら、この時に壊滅的な被害を受け崩れてしまった異人館も多数あります。これも神戸異人館の歴史の1ページとなり、建物に刻まれているのです。
Feel Kobe シュウエケ邸 のサイトより
(アクセス)
●JR・阪急・阪神・神戸市営地下鉄 三宮駅から北へ徒歩
●神戸市営地下鉄・山陽新幹線 新神戸駅より西へ徒歩
●JR・阪神 元町駅から北東へ徒歩
●阪急 花隈駅から北東へ徒歩
●神戸市営地下鉄 県庁前駅から北東へ徒歩
