■国産肥後 畳表(たたみおもて)について (熊本県産)
平安時代にその原型が作られた畳は、明障子や襖戸と並び日本家屋の象徴とも言える建具となっています。平安時代からすでにわらやイグサを材料に生産されていて、平安時代の畳は今のものよりも畳床が薄いものだったと言います。平安時代の畳は、主に貴族の邸宅で使用されていますが、畳を部屋全体に敷き詰めるのではなく、座る場所や横になる寝床の場所だけに畳を敷くといった形で使われています当時の貴族の生活を描いた大和絵を見ると、畳に座って何かを話していたり、歌を呼んでいるなどしていますが、それ以外の場所はすべて今で言うフローリングとなっています。
そんな畳の使い方が変わり始めたのは室町時代の書院造ができた頃です。書院造は、日本家屋の原型とも言われており、主に武家が主人とその家族の住居部分と客間をわけて使用したことが起源と言われています。平安時代と変わった部分は、主人とその家族や客人が使用する部屋全体に畳が敷き詰められていることにあり、そのことが和室・日本間の原型であると考えられています。現在の畳は、畳床、畳表、畳縁の3つの要素で構成され、畳有床はイネ科のわらを乾燥させて敷き詰め圧縮して造り、畳表は畳床にかぶせて使用するものでイグサを原料としていて、その種類は肥後表など全国各地に10種類ほどあり、畳縁は畳床と畳表を縫い合わせます。
畳表には産地ごとに肥後表、備後表、筑後表、小松表、佐賀表、琉球表、目積表、龍髭表、中国産表、工業用畳表などがあり、それぞれの品質に応じて使用されるイグサや糸が変わります。この中で最も一般的であり使用されている肥後表を簡単に説明します。熊本産の肥後表は、日本の国産の中で95%を占めていることからイグサの生産から畳表におるまで天然イグサにこだわっています。肥後表に天然イグサを使用する理由は、空気浄化、吸湿性、湿度調整、弾力性、芳香性、吸音性、そして最近注目される抗菌性にあります
これらの肥後表が持つ要素は、湿度が高い日本の気候・風土に適した機能であることから、最近の天然の肥後表など畳にたいする再評価にもつながっています。肥後表はこれ以外にもイグサの長さ、織り込み密度、イグサの実の充実に合わせて品質管理を行なっており、最上級品の肥後表ともなればそれぞれが7つ星を獲得できるまでになります。また、イグサの実も丸く均等で先に上げた機能を十分に果たすものとなっています。また安価な肥後表であれば、イグサの長さ、織り込み密度のそれぞれが星2つ程度で、イグサの実も丸いものは少なく形も楕円に歪んでいるものになります。
熊本で生産される肥後表は、11月〜12月にイグサの植え付け作業を行い、4月〜5月までに根本に太陽光が届くよう45cm以上伸びた部分を先狩りし、イグサが倒れないように網張を行い、6月〜7月下旬に刈り取り、その後イグサをまとめ天然土で染めて乾燥させ、イグサの長さなどで選別し、加湿をして織り機に入れ、肥後表ができます。この後、織り上げた肥後表の織り傷の有無を確認し、肥後表を天日干しし完成です。また完成した肥後表は、出汁巻き卵のように余裕を持って巻いて重ね、除湿機のある倉庫で保管されます。日本で最も使用される天然の肥後表はこのような農家の工夫と品質管理によって生産されているのです。


   



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