部屋と部屋とを仕切るために使われる襖。襖の両側が部屋に面するため両面に上貼りが貼られる。
このため、「両面」「両面貼り」
とも呼ばれる。
片側だけが部屋に面するので、片面のみ上貼り(裏は裏貼り)が用いられる。
このため「片面貼り」とも呼ばれる。
押入の上の小襖のことで、現在では、「天袋」とも呼ばれる。
床の間の脇床の上段・下段に取り付けられる小襖のことで、上段のものを天袋、下段のものを地袋と呼ぶ。 縁(ふち)は細縁(ほそぶち)が用いられることが多い。
(加工方法別)
ふすまの耐久性や機能に関係する、下地と施工方法そしてふすまの形に分けて
整理します。
まず、下地の違いよって種類が分けられます。
ふすまの完成品になると外見からは分かりませんが、一番大切なものはふすまの
下地です。耐久性や意匠・環境面でそれぞれに特徴があります。
(ふすまの下地)
また、施工方法も違いますので当然価格も違ってきます。お選びになるときは、下地の種類を確かめておきましょう。
襖の説明と種類について
襖は木の骨組みに表と裏に紙や布を張り付け、住宅の和室の仕切りに使われている建具です。襖障子や唐紙障子と呼ぶこともあります。障子は中国由来のものですが襖は中国や朝鮮半島にもない日本独自の命名になります。何故日本で襖と呼ぶようになったのかは色々な説がありますが、御所の寝殿の間仕切りを「ふすまどころ」と呼ばれていたことから襖と呼ぶようになったとも言われています。次に襖紙の種類について説明致します。部屋のイメージに合わせて襖紙を選びます。大きくわけて襖紙には鳥の子紙と織物に分けられます。織物には織糸の種類や撚糸の量やデザインのしかたにより一般的なものから最高級なものまで色々ありますら、次にふちを選びます。いくつか種類があり用途に応じて選びます。ふちには生地ふちや塗りふちや花飾りがあります。次にひきてを選びます。ひきてには種類も豊富で材質もプラスチック製や金属製やセラミック製などがあります。襖は日本の伝統ある和室には多く使われていますが月日がたつことで汚れたり傷んだりします。そこで定期的に掃除をします。以外にどう掃除をしたらいいのかわからない人がいます。そこで新しい襖紙に張り替えるのもひとつの方法です。部屋のイメージをかえ、柄を見て楽しみもあります。
和室と洋室(リビングルーム等)の間仕切りに使われます。
日本には日本にしか無い独特の文化というものがあります。言葉であったり立ち振る舞いであったりと様々ですが、建造物等に該当すると物の一つに襖があります。西洋の物が日本に輸入されてくる前の日本では全てが和室であり、部屋と部屋との区切りとして襖が用意され使用されておりました。しかし西洋文化が日本に持ち込まれますと、一軒家あるいはマンション等では、床がフローリング式等の部屋とたたみ式の部屋の和洋折衷型の形式が浸透しました。
この洋室と和室の区切りに設ける襖のことを戸襖と言います。従来、戸襖という言葉は住宅建築関係に携わる人々の間で使用されていた用語でしたが世間一般にも広まりました。それでは戸襖というのは単に和室と洋室を分け隔てるもので、扱い方やメインテナンス等は同じものなのかと誤解されそうですが、そうではありません。戸襖の構造は、片面が片面化化粧合板またはクロス張りで、反対側の面は片面合板に襖紙張りという作りで出来ています。
そして、家族が団らんするリビング等と和室の間仕切りとして、リビングの壁面色と戸襖の片面の色合いを合わせ戸襖を開け放ったままにすると、より広々としたリビングを演出することが出来ます。それでは、戸襖のメインテナンスについてご紹介致します。戸襖の表面・裏面を含めて使用されている材質の性質や強度等の違い、あるいは温度や湿度の関係から、戸襖が反る事があります。そのような場合には、次のような事例が報告されています。
(1)戸襖の片引き戸の反りが生じた場合です。この場合には、片引き戸は中柱と反りの最大箇所を特定して、段ボール紙等を数センチ程度の厚みにして挟み込み矯正を行います。戸襖はこの矯正によって風通しを良くして、しばらくの間現状維持をします。すると、叙々に戸襖の反りが直って来ます。(2)引違戸という2枚引戸や4枚引戸の場合には、戸襖を裏返して背中合わせに収めます。そして、しばらくそのままにしておくと反りを最小限に留めることが出来ます。
また、戸襖としての見栄えも良くなってきますので記憶に留めておいて下さい。(3)戸襖に火気に近づけることは、可能な限り裂けて下さい。火災への注意という事もあるのですが、熱の発生が一定の基準を超えると、反りや表面の歪みの原因になる可能性が高いからです。何年か経つとどうしても戸襖も傷んできますから、傷んでいたりしていなくても、襖紙やクロスの張り替えを定期的に実施されることをオススメ致します。傷み具合等を見て年末の大掃除の時や3年に1度くらいのタイミングで、メインテナンスを行なうことをお勧め致します。
アフターケアもご安心下さい。
襖ふすまについての話
襖は室内にあるという事で滅多な事では重大な問題に発展する事は無いのですが、かえってその油断が劣化を見抜けない事にも繋がっていると言えます。 もっとも本体と言える木の部分においては、やはり余程の事が無い限りは手を加える事は少ないはずです。
襖においてだいたい問題と成るのが絵などの装飾が施される部分であり、時間が経つと様々な形で劣化していきます。
しかしこの部分も普通よりも丈夫である為か、既に見た目的に傷んでいてもなかなか変えない人も多いと言えます。
一つにはやはり襖が頑丈故に油断しきっているのと、毎日の生活の中でその部分の変化に気付き難いという部分があると言えます。
確かに多少のヒビ割れや剥がれ程度では生活に支障は来しませんが、生活空間を彩るはずの襖が悪影響を与えると考えるとその限りでは無いはずです。
例えばどんなに家を掃除して清潔に保とうとしていても、襖の見た目が悪いとそれらの頑張りも無駄に成ると言えます。
また酷い劣化を起こすと襖の装飾部分が少しづつ剥がれて、ゴミを生み出す原因ともなるので注意が必要です。
そう言った事に成らない前に襖は張り替えたりする必要があるのですが、当然見た目を良くするという意味では専門店に任せるのが最善だと言えます。
プロの手によって張り替えられれば統一感や清潔感という付加価値が得られるので、素人では真似の出来ない空間も手に入れられる事に成るのです。
襖ふすまの素晴らしさ
生活の変化と共に生活環境が変わってきています。昔の住宅は和室が続いて配置される続き間があり、その部屋と部屋を区切るために障子や襖が使用されていました。
最近はマンションが増加し和室を設置しない作りの住宅も見受けられますが、やはり畳の和室は欲しいものです。
洋風の外観の住宅が多いので純和風とまではいかないけれど、1部屋は和室にして床の間や広縁を設置してもトータルでスッキリとまとめる事も出来ます。
和室の壁紙や畳の縁や襖紙は、デザインも多数あり和洋折衷のタイプも有ります。
家族で1週間くらい自宅を留守にして帰宅した時、玄関のドアを開けたら畳の井草のいい香りがした経験はした方も多いと思います。
畳のいいところは、床材と比べ作業は楽で、畳を上げて表を交換するだけで見栄えが良くなり、縁も交換して簡単にリフォームが出来ます。
襖は柄の雰囲気で部屋のイメージは変わります。
押入れの扉は引違戸にすると取り外しも簡単ですし、引き戸に比べてデットスペースを作りません。
襖は木枠の両側に襖紙を貼ってある構造ですから、強い衝撃で穴が開くこともありますが、専門業者に頼めば張替は簡単に終了します。
障子は、木枠に片側だけに障子紙を貼る構造ですから、襖に比べると強度は下がります。
襖は全面を覆ってしまうので、遮光性に優れますが障子は、灯り取りの役目もします。役割は多少変わりますがどちらも穴などの修繕は簡単に行えます。