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畳に見る人体に優しい空間

人間は呼吸するのと同時に、光も吸収しています。妙に眩しいところだと眼がチカチカして落ち着かなくなるのは、人間の本能の一つです（人間は自分の肌の色に近い反射率の色を感じると安心できるという本能もあります）。　そして、畳が作る反射率は、日本人の肌の反射率とほぼ同じだというデータがあります。畳敷きの部屋に入ると何となく落ち着くというのは、その部屋が持つ雰囲気だけではなく、科学的な根拠があったのです。　畳は強い吸湿・保湿効果を持ち、人体に優しいというデータもあります。これは畳敷きの部屋で布団を敷いて寝たら、一晩でかいた汗の3割前後を畳が吸収したという実験情報に基づいています。　夏の暑い日でも畳のある部屋で眠ると何となく涼しいと感じるのは、畳が持つ吸湿性のおかげなのです（これとは逆に、室内が乾燥する時期になると、ためていた水分を放出し、加湿してくれます）。　また、畳が敷かれている部屋はフローリングのそれとは違い、高い吸音力があるため、室内の音が外に漏れないという効果も発揮します。　生活音が家中に響き渡るというのは、強いストレスを感じさせる要素の一つです。それを軽減できるだけでも、家の中に和室を設けておく価値はあると言えるでしょう。

襖のお手入れ

襖はとても繊細な建具であるというイメージですが、かなり乱暴に扱わない限りは、簡単に穴が開くわけではないため、過敏になる必要はありません。そのため、表面についたゴミやホコリなどは、自宅にある普通の掃除機で吸い込んでしまっても良いですし、ハタキで落としても構わないです。ただ、さすがに濡らすのはおすすめできないため、基本的には乾拭きをすることになりますが、どうしても取れないというのなら、水に濡らしたタオルを、男性や力のある人に、限界まで絞ってもらってから拭くようにしておきます。汚れの種類にもよるのですが、消しゴムでこすっておけばきれいになることもあるので、試してみると良いです。裏技として、襖に使われている同じ襖紙を買ってきて、汚れている部分の上に張っておくというやり方があります。柄を揃えたり、古い襖だと色あせているため、張り替えた場所が目立つようなら、思い切ってまったく違う襖紙を使い、新しい柄のようにしてしまっても良いのかもしれません。もっと楽に手入れがしたいなら、防水加工されている襖紙というのも売られていますし、破れにくいもの、燃えにくいもの、消臭効果の高いものがあるので、生活に合うものを使いましょう。

網戸の種類はいろいろあります

毎年、夏場は暑い時期になりますが、以前と比べて、年々、想像を超えるような暑さに遭遇する機会が確実に増えてきています。そういった暑さの中では熱中症になる危険も高いことから、冷房の使用が推進されています。しかしながら、その電気代を支払うのは使用者なわけであり、我慢できる部分で電気代を抑える必要があります。その方法の一つとして、網戸を見直すことが考えられています。網戸は、窓についているものとして、注意を払う機会は少ないものですが、家の通気性を確保するためには、大切な役割を持っています。家に虫を入れないようにするために、網戸は不可欠なものとされていますが、網戸に種類があることは意外と知られていないのが現実です。網戸の網には種類があり、目の大きさが大きいタイプ、小さいタイプがあるのです。より通気性を確保したい場合、網戸の目を大きくするのが手っ取り早い方法なのです。また、網戸は汚れてくると、実質的な目がさらに細かくなってしまいます。これでは本来の網戸の役割を果たせないばかりか、衛生的にもよくありません。そのため、夏前には、一度、網戸をきれいに清掃しておくことで、本来の機能を確保することができます。

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明治の海水浴場から昭和の巨大リゾートへ。中郡大磯町

中郡大磯町（なかぐんおおいそまち）は、関東地方神奈川県の中央南部に位置する町です。町の南部は太平洋につながる相模湾に面しており、遠浅の海が広がっています。西部では同郡二宮町、北部から東部にかけては平塚市と隣接しています。
中郡大磯町の面積は約17km2、人口は約（2018年推計）人、人口密度は約1,800人/km2です。町の人口は1990年代まで増加を続け、それ以降安定しています。
中郡大磯町は、町の東西を東海道が貫通し、江戸時代には宿場町として栄えました。加えて温暖な気候のために、明治時代から保養地として注目され、避暑地・避寒地として利用されるようになりました。
明治時代、ドイツ人の医師ベルツによって日本に海水浴が紹介されました。当時陸軍で軍医総監を務めていた松本良順は、海水浴を普及させるべくそれに適した土地を求め、その結果現在の中郡大磯町は海水浴場として開かれることになったのです。この海水浴場を、日本の海水浴発祥の地とする説もあるくらいです。
昭和32年には、屋外プールを中心とした一大レジャー施設「大磯ロングビーチ」が開業しました。これは西武グループを率いた堤義明が学生時代に書いた論文『海岸沿いの巨大プール』を出発点とするもので、大型リゾートホテルである大磯プリンスホテルに併設され、プール以外の娯楽施設も備え、各種撮影、展示会にも使用される巨大な海浜リゾートとして展開されました。
明治の海水浴場から昭和の巨大リゾートにまで成長したまち、それが中郡大磯町です。