グランフロント大阪、近大マグロの店予約状況 近畿大学水産研究所
大阪府東大阪市にキャンパスの在る近畿大学水産研究所は和歌山県白浜町にあります。長年研究してきたクロマグロの完全養殖に成功し、マスコミなどに取り上げられて大きな話題になりました。 完全養殖されたクロマグロは、「近大マグロ」というブランド名を与えられて全国的に知られるようになっています。 近大マグロの特徴は、海の荒波に育てられた天然のクロマグロとは違って、マグロの身の大部分がトロとなっていることです。そのため、近大マグロはグルメ愛好家の間でも注目されています。マスコミに取り上げられた近大マグロは、市場にも徐々に出回るようになっています。 先ほど大阪の梅田にオープンしたグランフロント大阪に直営店を出店しこれも大きな話題になりました。 2013年11月現在は年内一杯まで予約は詰まっていて、来年からの受付になるようです。 TEL06-6485-7103 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 ナレッジキャピタル 6F |
世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功したこともあり、近畿大学では大学の目玉として全面的に売り出しています。 大阪の近畿大学のオープンキャンパスではオープンキャンパスに参加した受験生に、近大の研究の成果物として近大マグロの試食も行われ、好評を得ています。近畿大学は関西の私立大学では唯一農学部を持っており、関西では国公立大を合わせても水資源・生物に関す研究を行っている大学は少なく、近畿大が近大マグロを誕生させたことで宣伝効果がとても出ており、受験生の増加にも一役買って、大阪の大学の中でもより以上の人気大学に成っているようです。 ほぼ全身トロと言っても過言では無い近大マグロはお刺身や握り寿司のネタにするのが一番合っている食べ方です。 先に述べた2013年に大阪駅周辺に開業した商業施設であるグランフロント大阪では、近大マグロを使った料理が楽しめる店舗がオープンし、近大マグロを使った料理は顧客に大人気であり、近大マグロの料理を求めて連日グランフロト大阪の店に人集めて賑わっています。 近大マグロの研究は1970年頃から始まり、2002年6月に近大マグロの誕生に成功しました。近大マグロを産み出す最大の難関は、クロマグロの稚魚を養殖で産み出すことでした。クロマグロの稚魚は刺激にとても弱く、光が当たり過ぎても死んでしまうほどでした。 また、共食いをするという性質も克服する必要がありました。近大マグロの稚魚は様々な工夫によって、これらの弱点を乗り越えて出来た産物なのです。 クロマグロは一般的に生き餌しか食べないとされていましたが、近大マグロでは2008年にクロマグロ用配合飼料を与えることで近大マグロを成長させることに成功しています。近大マグロは通常のクロマグロよりも運動量がが少ないために、身の部分が硬くならずに脂分が多くなって全身がトロのように成るのです。どこから切ってもトロばかりなので、大トロ・中トロのようにトロが乗ったお寿司を大量に作ることが可能です。 近大マグロは高級寿司としてのニーズだけでなく、回転寿司でのトロの大量消費にも応える可能性を持っています。 |