パワースポット京都と五山の送り火 日程と見物スポット
京都は日本の代表的な観光スポットであり、そこは独自の文化と緩やかな時間が流れ 旧き好き日本が強く残るエリアである。 私の場合、京都の夏と言えば祇園祭と五山の送り火を最初に思いつく。 7月1日から始まり7月31日まで1ヶ月間続く祇園祭(ぎおんまつり)は、京都市東山区の八坂神社の祭礼で、9世紀より続き、起こりは863年(貞観5年)朝廷が執り行った疫病の流行を鎮めるための儀式の御霊会(ごりょうえ)であり明治初期までは、この呼び名が使われていた。そのなかでも「宵山」(7月14日~16日)「山鉾巡行」(7月17日)「神輿渡御」(7月17日)などがメインエベントである。 そして8月16日には、「大文字の送り火」が京都府京都市左京区にある如意ヶ嶽(大文字山)で行われるが、金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、それに嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」が相前後して点火される。正式には、これらを総称して五山送り火と呼ばれている。
お盆に降りてきた御霊を、再び冥府に帰るのを見送るという意味をもつ宗教的行事であるが、年中行事として定着するようになるのは室町から江戸時代以後のことであるといわれている。 この様に永い歴史を重ねてきた京都は、実に奥の深い様々な行事がある。 京の都は、時を遡ること平安時代、時の天皇桓武天皇は、都の造営をするにあたって、 陰陽師や風水師の意見を取り入れ、三方を山に囲まれ、風水的に護られたこの地を都として選んだと言わている。 そして平安時代の有名な陰陽師と言えば、安倍晴明だろう。 彼を祀っている言われる晴明神社は、一条戻り橋の近くにある。本殿のあちこちにあしらわれた五芒星が、この神社を独特の雰囲気にしている。晴明は、陰陽道の基本概念になった陰陽五行説の象徴として五芒星の紋を効果的に使い、五芒星はあらゆる魔よけの呪符として重宝された。そんな晴明神社では、境内で霊石厄除桃や、霊水晴明井も見ることが出来る。 また木嶋神社もお勧めのスポットだ。ここの鳥居は、京都珍三鳥居の一つに数えられる。三柱鳥居といい、三角形に組み合わさり、三方から拝むことが出来る造りになっている。 また、元糺の森と呼ばれた森は、大変神秘的な空気が漂ってる。神社が造られたのは、飛鳥時代後期と言われている。霊気感じる古社の雰囲気が味わえる。 また、萩の名所である梨木神社は、これまたパワースポットとして有名な京都御苑に隣接している神社で境内では、三名水のひとつである染井の井戸が有名である。この井戸は、今も湧き続け、たくさんの人が名水を求めてやって来る。大変由緒正しき井戸であり、古くは宮中御用の染所の水として使われていたそうである。ちなみに、染殿后と呼ばれた明子皇后は、大変美しい御方で、72歳まで御存命という、当時ではとても長生きされた皇后である。 そして野宮神社の亀石も一見の価値ありで、こちらの鳥居は日本最古の鳥居の様式を用いている。天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王が、伊勢に向かわれる前にこの神社で身を清められたとされる。現在は縁結び、安産、学業成就として知られている。野宮大黒天のそばにある、神石であるお亀石をなでながらお祈りすると、一年以内に願い事が成就すると言われている。 京都には、まだまだたくさんの神社仏閣があり歴史を感じながら、そして学びながら、一つ一つ訪ねてみたいものである。 |