京都岩清水八幡宮の行事や祭り
京都府にある岩清水八幡宮は、日本でも有数の神社の一つです。実際に訪ねたことがないという方でも、その名前は耳にすることが多い有名な神社です。数々の歴史に名の知られた人物との関わりも深く、神社の中には多くの史跡が残されています。知らない人とていない、さるアメリカの有名な発明家とも関係の深い神社で、この地に生える竹を利用した研究がなされたという、珍しい歴史もあります。懐石料理で有名な日本古来の弁当がありますが、その名前がこの神社に由来していることも見逃せないポイントです。
この岩清水八幡宮には様々なご利益があります。有名な所では、社運隆盛や商売繁盛、安産祈願などが挙げられます。後に岩清水八幡宮は、関東に移動した有名な武家の氏神として祀られた経緯があり、勝負事や弓矢の神様としても知られています。岩清水八幡宮に合格祈願に訪れる受験生も数知れず、武将のように戦い必勝を願う若者たちの心の糧となっているのも興味深い所です。交通安全などの守護で知られる女性の神様もこの岩清水八幡宮には祀られており、パワースポットして名高いのも納得がいきます。
岩清水八幡宮では、神前の結婚式も行われています。芸能人カップルの影響もあり、最近ではこうした神前式の結婚式が再び注目を集めていますが、日本独自のしきたりにのっとって厳かに行われるこうしたスタイルは、新たな門出を敬虔な気持ちで迎えるには大いにプラスになるものです。杯を交わし、赤い糸や両家を結びつけた縁の存在に感謝する瞬間は、神前の結婚式独特のものです。ウェディングのプランは様々設けられており、現代の風潮も押さえた和洋折衷の結婚式が出来る神社となっています。
有名な祭りが多いのもこの岩清水八幡宮の特徴です。小さなものも含めると、年間100もの祭りが行われていますが、その中のいくつかは全国的にも知られています。生きとし生けるものの平安と幸福を願う祭りは、この岩清水八幡宮の有名な祭りの一つです。祭りにおいても、大自然のように大きな存在を感じさせてくれるのが、この岩清水八幡宮の大きな特徴です。祭りの中には、儀式自体が、動く古典として評価されているものもあり、貴重な歴史遺産となっています。
日本の冠婚葬祭の宗教を大きく分けると、神式、仏式、キリスト教式と大きく3つに分けられますが、岩清水八幡宮を始めとする神社では、所謂「死」がタブーとされています。そこが他の宗教とは少し違う所です。一方、生命の誕生を祝うお宮参りや、健やかな成長を願う七五三などは主にこうした神社で行われます。日本の民俗学にも通じる奥深い習慣ですが、岩清水八幡宮のような神社を訪れることで、そうした日本の風俗にも目を向けられ、日本人としての教養も深めることが出来るのです。
