一目千本の桜に吉野町は華やぎます アクセス
日本屈指の桜の名所として知られる吉野町は、下千本から上千本、奥千本へと桜が咲き続く吉野山があり、一ヶ月にわたって花見を楽しめる名所となっています。春、桜が咲くシーズンになると、吉野町の地元の人たちはもちろん、全国各地から桜を観賞するために吉野町を訪れ花見を楽しみます。吉野町では、吉野山を神として崇めていて、桜を献上するという意味で長きにわたって苗が植えられてきました。今では吉野山全体が春になるとピンク色に染まります。
吉野町には3月末から4月にかけて全国各地から観光客が訪れます。各大手旅行会社も吉野町での桜観賞のツアーを販売しており、北は北海道から南は九州沖縄まで多くの観光客が花見のために訪れているのです。普段は静かな吉野町も、春になると花の華やぎとともに各地から来る観光客で賑わいをみせることになります。吉野山全体を春色に染める桜は、ぽかぽかとした春と一緒に各地から人々を引き寄せて、吉野村の人々とのご縁へと繋いでいくのです。
吉野町の桜は、歴史が古く、古来の人々も歌にも謳われてきました。現代と同じように昔の人々も春になると吉野町に集い、吉野山の桜を愛でていたことがわかります。百人一首などにも吉野町の桜のこと謳う歌が存在しています。長い冬が明けて、つぼみが見え始めると、人々は今年はいつ開花するのかと吉野山を眺めては春の訪れを待ち望む会話を弾ませてきました。現在でも春を前にした吉野町の人々の会話は同じで、花が咲くのを楽しみにしているのです。
花見の旅で奈良県外から吉野を訪れるのであれば、あわせて花見によい名所もたくさんあります。古都・奈良には歴史的寺社仏閣も多く、寺社を包み込むように華やかに咲き誇る桜は人々を魅了します。吉野とあわせて観光しておきたい春の名所は、談山神社や長谷寺に加え、室生寺や東大寺、春日大社などをあげることができます。東大寺や春日大社は奈良公園内にあり、名物の鹿が花びら舞うなかのんびりと過ごす穏やかな風景を楽しむことができます。
春になると綺麗な桜が全国各地に咲いています。現地に住んでいる人はもちろん、遠方からもその美しさを味わおうと花見に訪れるというような木も各所にあります。そんな数々の春の名所のなかでも吉野は別格といえます。歴史的にも規模的にもほかの春のスポットとは一線を画した名所です。吉野には、長い大和の歴史を物語る歴史と、時代を通して人々の心を癒し、和ませ、楽しませてきただけの風格さえ感じる景観を見ることができます。
(アクセス)
京都より | 近鉄特急にて約1時間40分(橿原神宮前乗り換え) | 吉野へ |
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大阪より | 近鉄特急にて約1時間15分(大阪阿部野橋より直通) | 〃 |
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名古屋より | 近鉄特急にて約1時間15分(大和八木・橿原神宮前乗り換え) | 〃 |
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