大阪のゆるキャラの魅力とその特徴
2013年、空前の“ゆるキャラブーム”が巻き起こり、ゆるキャラは、流行語大賞にもなりました。皆さんそれぞれお気に入りのゆるキャラがいる事と思います。
そんな中、そのキャラクター数の多さで目をひくのが、大阪のゆるキャラです。実は、大阪府の各部局がつくったゆるキャラは、なんと32を超える事が判明しています。大阪のゆるキャラはとても数が多いですが、観光振興の為にと、それぞれに想いが込められています。皆さんは、大阪のゆるキャラで、お気に入りのマスコットはいるでしょうか。
そもそも “ゆるキャラ” とは、ゆるいマスコットキャラクターを省略したものです。その愛らしさに、見ているとつい顔がほころび、癒やされるのです。大阪のゆるキャラ達も、そんな魅力があります。代表的なキャラクターとしては、OSAKAPiTaPaのPRを行っている、ぴたポンや、大阪市の選挙管理委員会の啓発マスコットであるセンキョン、そして大阪府税のマスコットであるタッピー、1990年・花博の花ずきんちゃんや閉店後の去就が注目されている、くいだおれ太郎などは、ご存知の方も多いと思います。
数ある大阪のゆるキャラ達の中でも、花ずきんちゃんや、くいだおれ太郎は、ゆるキャラブームが起こる以前より、大阪の顔として定着しているマスコットキャラクターです。1990年に大阪・鶴見緑地で開催された“国際化と緑の博覧会(花博)”で人気を博した花ずきんちゃんは、現在でも、鶴見緑地のマンホールのふたなどで目にする事ができるとの事です。幼少時に花博へ足を運んだという世代の方には、可愛らしい花の妖精にとても懐かしさを感じる事でしょう。
しかし大阪のゆるキャラは、数は多いのですが、絶対的なエースであるマスコットがいないという特徴もあります。ゆるキャラグランプリ1位に輝いた、栃木県のさのまるや、グッズなどでも人気を博している、熊本県のくまもんのような、圧倒的な人気のキャラクターが、大阪のゆるキャラの中にはいません。しかしながら、食の都とも言われる大阪は、様々な企業や団体とタイアップを図り、積極的に魅力を発信しています。その熱い想いが、大阪のゆるキャラ達にそそがれ、その数にも反映しているのでしょう。
大阪府内には、歴史的な街並みもさることながら、みどり豊かな自然など、とても魅力的な地域資源がたくさんあります。それらの魅力を、大阪のゆるキャラ達により、広く発信していき、ぜひこれからも大阪の素晴らしさをPRしていってもらいたいと思います。ゆるキャラブームはまだ暫く続きそうなので、その間大阪のゆるキャラの数もまた増える事でしょう。日本の主要都市のひとつである大阪から、一体どんなゆるキャラブームが巻き起こるのか、今後も目が離せません。