春の選抜高校野球の魅力と今年の日程
春の選抜高校野球の面白さについて考えました。
高校野球と言うと、どうしても炎天下の夏のイメージが強いかと思います。確かに、負ければ3年生がそこで引退という状況でやる試合はお互いが必死になり、時に見てる者に涙を誘うような熱戦もあります。また、秋にドラフト会議もあることから、プロ注目の選手の活躍も多くのファンやマスコミは気になるところです。
しかし、高校野球は夏だけでなく春も行われます。春の選抜高校野球には春だけの魅力があります。
まず、春の選抜高校野球の特徴として、チームは新2年生と新3年生だけで構成されます。また、選抜の出場基準は各地区の推薦で決まりますが、主に秋季地方大会の成績で決まります。3年生が引退した新チームだけで練習を始めた直後の大会なので、日程的には厳しいですが、うまくいけば夏よりも楽に甲子園出場を決めることも可能です。さらに、春の選抜高校野球は夏に比べて出場校が少ないのも、春の選抜高校高野球と夏の高校野球との大きな違いです。
夏は最低でも各都道府県が1校ずつ出場し、年にもよりますが大体48から50校のチームが出場しますが、春の選抜高校野球は32校前後の出場になります。少数精鋭で質の高い試合が見られるのが、春の選抜高校野球の魅力です。また、試合会場は春の選抜高校野球も夏の大会も甲子園ですが、夏の大会だとよく炎天下で熱中症が問題になります。しかし、春の選抜高校野球の場合は夏ほど気候が厳しくないので、お互いがベストなコンディションで試合を行うことができます。
また、最近は21世紀枠の出場といって、通常の秋季大会で好成績を収める以外にも甲子園出場の道を確保しています。夏も大会もそうですが、春の選抜高校野球の予選は基本的に一発勝負なので、どうしてもたまたま本来の力を出し切れずに負けてしまうこともあります。その場合、一発勝負で結果を出せない方が悪いと切り捨てることは簡単ですが、一方で実力のあるチームに可能性を与えることも大切なことです。そこで設けられたのが、21世紀枠です。
21世紀枠は、各都道府県の連盟が1校推薦する形式で行われますが、野球以外の地域貢献と秋季大会の成績を総合的に加味して、数校が選ばれます。競争率はとても高いですが、一発勝負以外にも救済の道を与えていることは画期的な企画です。選手たちは、甲子園を目指して毎日一生懸命練習しています。春の選抜高校野球は毎年3月の春休みの時期に行われるので、興味がある人はぜひテレビで選手たちの頑張りを応援してあげてください。
今年の日程は、平成26年3月21日(金)から12日間<準々決勝翌日の休養日1日含む>、阪神甲子園球場にて開催です。。
日本高校野球連盟発表