中之島公園と中央公会堂は観ておいて下さい アクセス方法
日本第二の都市大阪。何かと東京と比べられることも多い街だ。
例えば東京には明治神宮、皇居外苑といった緑が多いのが、大阪市内のオフィス街には本当に緑が少ないということは有名である。
足を伸ばせば、1990年に開催された国際花と緑の博覧会が開催された大阪市鶴見区、守口市にまたがる花博記念公園鶴見緑地があるが、大阪のオフィス街で緑のある公園といえば靭(うつぼ)公園や中之島公園と言えるだろう。
中之島公園は水の都らしく、土佐堀川と堂島川にはさまれた中洲にある公園である。この水辺公園は長さ1,5キロに及ぶ細長い公園で、中之島のバラ園として市民に親しまれている。その歴史は明治24年に大阪市で初めて誕生した公園で、当時最先端のカフェや西洋料理店が建ち、都会的な場所として人々の人気を博したと記録に残っている。現在は100種類4000株からなるバラ園が一番の見所で、春秋の5月中旬、10月中旬は見頃を迎え、その頃は一段と多くの人々の憩いの場となっている。お昼時には近くのオフィス街のサラリーマンやOLがお弁当持参で休憩している姿をよく見かけることができる。
その中之島公園の中でも忘れてはいけない建造物が中央公会堂だろう。その名前は知らない子どもでも、一度みたら忘れる事の出来ない特徴ある建物である。赤レンガの壁に青銅の丸いドーム屋根が美しい、重厚な建造物である。この中之島公会堂は株式仲買人である岩本栄之助の莫大な資財を投じ、大正7年に完成した施設であることは意外と知られていない。保存、再生工事を経て、平成14年に公会堂建築物として西日本で初めて国の重要文化財に指定されたことは記憶に新しい。
そんな貴重な中之島公会堂は、誰でも利用することができるいわゆる集会所である。コンサート、各種講演会が行われることは有名だが、入学式や会社説明会も行われる。特筆すべきなのは、小さなサークル活動の場としても利用することができ、12席の落ち着いた会議室も利用することができる点である。
中之島公園において有名なのはバラ園と大阪市中央公会堂、これは揺るぎないものだが、他にも建造物がある。それは東洋陶磁美術館、大阪府立中之島図書館である。また、中之島を西に向かえば、大阪市立科学館、フェスティバルホールなどの文化施設が立ち並んでいる。
このエリアにはJR大阪駅、各私鉄梅田駅から市営地下鉄御堂筋線で南へひと駅の淀屋橋駅からのアクセスが便利である。水の都大阪で、バラと緑に囲まれて芸術鑑賞と洒落てみてはいかがだろう。
(アクセス)
地下鉄御堂筋線/京阪電鉄 「淀屋橋」駅下車
1番出口から徒歩約5分