大阪の地名の由来 道修町や梅田、枚方、交野など

大阪に道修町という町があるのをご存じだろうか。
大阪市中央区にある街である。どうしゅうちょうでもどうしゅうまちでもなくどしょうまちと読む。古い歴史を持つ街で、製薬メーカーが集まっていることで知られる。製薬メーカーには機密が多い。他のメーカーに先んじて薬を作らねばならないため、情報が漏れることを嫌う。しかしながら、ランチタイムにでもなろうものなら、道修町の周辺のレストランは様々な製薬メーカーの社員で一杯なのである。
薬の他にも人形を扱う店が多い久宝寺など、大阪には街自体がその職業をあらわすようなところが少なくない。また地名という観点から見ても大阪は興味深い。
たとえば大阪市の中心部にある梅田という地名だが、その語源は埋め田であり決してそこに梅林があったわけではなく、湿地帯を埋めたことに由来するらしい。
そのほかにも放出と書いてはなてんと読む場所があったり、枚方と書いてまいかたでは
なくひらかたと読むなど枚挙にいとまがない。しかしながら歴史書をひも解くと、今も使われている多くの地名をその中に見出すことが出来る。
大阪及び大阪市周辺は市町村の合併等が比較的少なく、昔ながらの地名が残っているのかもしれない。また大阪市内から電車で30分ほど京都方面へ行ったところには王仁公園という地名も残されており、韓国との結びつきが強かったことも推測される。もっともその影響を受けたと思われる地名が大阪のしかも内陸部に多く存在するのは大きな謎である。
大阪にしても元々は小阪と呼ばれていたのを秀吉が大阪に変えたという説がある。逢坂とも呼ばれていたことを知っている人もいることであろう。やはり時代時代の為政者が、職人、今でいうところの技術者を国内外問わずに集め、集落なり街なりを作らせたのだろう。その影響で難読の地名が多いのだと思われる。大阪には交野と書いてかたのと読ませるところもあるが、ここに高校を作るため、田んぼを掘り返してみたところ、歴史的な遺物が続々と出て来たため、工事がしばらくストップしたという話も聞いたことがある。
歴史的にもそこに住む人の気質的にも大阪と言うところは一筋縄ではいかないところなのである。海を持ち、様々な場所と交流をした結果今の大阪の文化が出来上がっていると思うとなかなかに興味深いものがある。
大阪は食べ物の他はあまり話題にもならないが、大阪は文化遺産の宝庫なのではないかとも思うのだ。

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