日本一低い山天保山とマーケットプレイスのイベント
日本一高い山は富士山である。でも日本一低い山というのはご存知だろうか。大阪にある天保山である。大阪人がふざけて名乗っているのではなく、山頂に二等三角点がある山として国土地理院発行の地図にちゃんと載っている。標高は4,53メートルだ。現地では地元有志による山岳会が存在し、有料で登山証明書を発行してくれる。また、山岳救助隊もあるそうだが、一度も救難要請は出ていないらしい。この辺は極めて大阪的である。山よりも高い見晴台のある丘など、天保山周辺の天保山公園は、天気のいい日に気持ちよく散歩するにはもってこいだ。興味がある人はぜひ訪ねて欲しい。
天保山にあるのは日本一低い山と公園だけではない。天保山ハーバービレッジという総合アミューズメント施設がある。ここには全国的に有名なジンベイザメがいる海遊館や、大型の商業施設である天保山マーケットプレースがある。まずは天保山大観覧車に乗ろう。地上高、世界最大級の高さを誇るこの観覧車からは、明石海峡や六甲山、関西空港などが見え、大阪港周囲の景観を堪能することができる。キャビンの中では日本語と英語での案内が放送されるので外国人にも有難い。
観覧車の後は、買い物と腹ごしらえだ。天保山マーケットプレースには多種多様な店舗が入っており、あらゆる年代の人がショッピングを楽しめるようになっている。大阪土産を探すのにもぴったりだ。中でも昭和の街並みを再現した、なにわくいしんぼ横丁は必見である。ここでは昭和45年に開催された大阪万博の頃の元気な大阪をテーマに、様々な演出がなされている。懐かしい街並みの中で、大阪の食文化を代表する、なにわのグルメを思う存分味わうことができる。お好み焼きやイカ焼き、たこ焼きなど何でもある。大阪中の名店が集まっているのでとても便利だ。大阪で食べる物に迷ったら、ここに行けばすべて解決する。
たらふく食べたら今度は、腹ごなしに海遊館を歩き回ろう。時間が足りないと言う場合は、ミュージアムショップだけでも寄って欲しい。魚たちの愛らしい姿に癒され、ついつい財布の紐が緩んでしまうに違いない。 一日の最後は、帆船型観光船サンタマリアに乗ろう。サンタマリア号は、コロンブスがアメリカ大陸を発見したときに乗っていいた船の名前である。ここのサンタマリア号は、コロンブスの船の2倍の大きさで復元された観光船だ。のんびりと海の散歩を楽しみながら、船の上で一日を振り返り最高に満たされた時間を過ごそう。天気のいい日には朝から丸一日遊ぶことができる。地元のカップルや親子連れが楽しむだけでなく、大阪を知り尽くしたい観光客にも非常に人気のスポットである。