難波パークス イベントとアクセス

地下鉄やJRや南海電車、近鉄など主要幹線の集まる大阪の心臓部といえる難波で人目を引く施設は、2007年に全館オープンした難波パークスであろう。難波パークスは、プロ野球球団の南海ホークスの本拠地であった大阪球場の跡地に南海が、なにわの未来都市として再開発を果たした複合施設であり、大阪の観光名所のひとつにもなっている。商業施設面積51,800㎡に、地上10階、地下3階建ての壮大な施設であり、地上2階の南北に貫いたメインストリートは、グランドキャニオンをイメージした雄大な建物の外観が広がり、滑らかの外壁の曲線美が一際目を引くよう設計されている。建物の設計者は六本木ヒルズなどを手がけたアメリカ人のジョン・ジャーディ氏によるものである。
また、「緑との共存」をテーマに掲げ、3階から9階まで緑が広がる庭園があり、約235種類、約40,000株もの植物が植えられている。屋上公園内を散策する「パークス・ガーデンガイドツアー」も実施されているほどである。
さらに、多数のファッションフロア・レストランフロアに加えて、大阪市内第二位の規模を誇る大型シネマコンプレックス「なんばパークスシネマ」(11スクリーン・2,164席)、9階部分は「南海ホークスメモリアルギャラリー」や大阪出身の画家、お笑いタレントのジミー大西による制作のシンボルモニュメント、8階部分には「円形劇場」と呼ばれる野外イベントスペースやプライダルサロン、5階部分にはクッキングスタジオ等々が入居している。
難波パークスのさらに魅力的な点は、その利便性の良さにある。大阪市営地下鉄や私鉄の駅から徒歩5分以内の位置にあるため、多忙なビジネスマンやOLの方々にも仕事の休憩時間や帰り道に気軽に立ち寄ることができる。新大阪駅へ約15分、大阪・関西両空港へは約30分でアクセスできるため、国内のみならず海外からの観光客も多く、開業以来の集客・売上は好調を保っている。

開業一年目の総入場者数は目標の2,100万人、売上高269億円を上回る数字であった。難波パークスは、2004年には経済雑誌で「04年行った場所ランキング」第一位を受賞し、大阪の新名所といえる観光地として発展を続けており、数年後毎にリニューアルをするなど世間からの注目が絶えない場所になっている。

都市の暮らし方の多様化が進む現代で、人・都市・自然が融合した難波パークスのような施設が、大阪の未来を、引いては日本の未来を牽引していく役割を果たすだろう。

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