皐月賞は3歳馬のナンバーワンを決める第一弾レース
皐月賞は、サラブレッドの3歳馬のナンバーワンを決めるレースの第一弾です。3歳馬の最強を決めるレースは、他にも第二弾が東京優駿、通称日本ダービーと呼ばれている有名なレースです。東京と名がつく通り府中市にある東京競馬場で毎年5月下旬頃に開催されます。第三弾が菊花賞で京都競馬場で行われます。皐月賞、日本ダービー、菊花賞すべてに勝利した馬は三冠馬と呼ばれます。中央競馬の長い歴史の中で、三冠すべて勝利した馬は7頭しかいません。
皐月賞についてですが、皐月というと5月ですがこのレースは毎年4月に中山競馬場で開催されています。芝コースで距離は2000mです。イギリスのクラシック競争の2000ギニーを模範にして第一回は横浜競馬場で行われました。過去には東京競馬場で開催されたこともあります。出走できる条件は、中央競馬に所属している3歳の牡馬・牝馬です。地方競馬所属も条件付で出走可です。3歳馬しか出走できませんので、皐月賞に出走できるのは一生に一回のみです。
皐月賞は、3歳牡馬牝馬が出走できるのですが、出走には頭数制限があり18頭しか出走できません。サラブレットは、毎年8000頭前後産まれます。その中で18頭しか出走できませんので狭き門です。優先して出走権を獲得するにはステップレースと呼ばれるレースに出走し1~3着以内に入ると、優先して出走をすることができます。皐月賞のステップレースには、弥生賞、スプリングS、若葉ステークス(2着以内)の3レースです。
皐月賞は、昔から「はやい馬が勝つ」と言われています。距離は2000mで日本ダービーと菊花賞と比べると短い距離と小回りでコーナーも多い競馬場ですのでスピードが要求されます。また、競走馬のピークは4歳時とされています。3歳馬の春の時期は人間でいうと高校生くらいの年代です。そのため仕上がりのはやい馬が勝つという意味でも、皐月賞は、はやい馬が勝つレースといわれています。そのため皐月賞をピークにその後まったく勝てなくなった馬も多くいます。
皐月賞勝利した馬のその後の路線ですが、王道だと日本ダービーへ直行します。しかし、近年ではNHKマイルカップに駒を進める馬もいます。血統等を考えて無理せずに短距離に行く馬も増えています。さらには、皐月賞、NHKマイルカップ、日本ダービーに出走して変則の三冠馬を狙う馬もいますが、まだこの変則三冠を達成した馬は登場していません。ただ、このローテーションに挑戦した馬は故障しやすいというジンクスもあります。