道明寺天満宮うそかえ祭り 由来 アクセス
道明寺天満宮(どうみょうじてんまんぐう)は、大阪府藤井寺市道明寺に在ります。
この地は、菅原氏・土師氏の祖先に当たる野見宿禰の所領地と伝え、野見宿禰の遠祖である天穂日命を祀る土師神社が在りました。仏教伝来後、土師氏の氏寺である土師寺が建立されました。伝承では聖徳太子の発願により土師八島がその邸を寄進して寺としたそうです。
平安時代、土師寺には菅原道真公のおばに当たる覚寿尼公が住んでおり、道真公も時々この寺を訪れ、この寺のことを「故郷」と詠んだ詩もあります。
寛平9年(897年)醍醐天皇により右大臣に登用されましたが、当時絶大な勢力を持っていた左大臣藤原時平により大宰府へ権帥として左遷されました。
延喜元年(901年)、大宰府に下る途中にもこの土師寺に立ち寄って、覚寿尼公との別れを惜しみました。道真公遺愛の品と伝える硯、鏡等が神宝として伝わり、6点が国宝の指定を受けています。
天暦元年(947年)に、道真自刻と伝える十一面観音像を祀り、土師寺を道明寺に改称されました。道真ゆかりの地ということで、道明寺は学問の神としての信仰を集めるようになった。明治の神仏分離の際、道明寺天満宮と道明寺を分け、道明寺は道を隔てた隣の敷地に移転しました。
現在も学問の神として地元の人々に親しまれています。また境内には80種800本の梅の木があり、梅の名所として知られています。
この道明寺天満宮はうそかえ祭でも有名です。全国の菅原道真を祭神とする天満宮で執り行われます。
任地に到着された翌年1月7日、神事の最中に寒中なのに無数の蜂が列席者を襲来したところ一群の「鷽(ウソ)」が飛来し、蜂を食い尽くして人々を救った。と伝えられています。
そこで鷽(ウソ)が嘘(うそ)に通じることからも、前年にあった災厄・凶事などを嘘とし、
本年は吉となることを祈念して行われる祭事です。
鷽(ウソ)
このことから、道明寺天満宮では毎年1月25日の初天神の日に、身替災難除けとして
「うそかえ祭」を行い、神職が1年がかりで奉製した手彫りの「うそ鳥」を古いものと取り替えて前年のうそや厄を精算すると言うお祭りです。
大阪府藤井寺市道明寺1-16-40 http://www.domyojitenmangu.com
【アクセス】
電車:近鉄道明寺駅→徒歩3分
車:西名阪道藤井寺ICから府道12号経由で2km5分