節分の由来と豆まき、恵方巻の方角
節分は、雑節の一つで、各季節の始まりの日の前日のこと。立春(毎年2月4日ごろ)の前日を指す場合が多く1月20日~2月3日までで二十四節気のひとつの大寒の最後の日です。また節分とは「季節を分ける」ことをも意味しています。
『続日本紀』慶雲三年十二月の条によると706年にこの追儀が始まり室町時代に使用されていた「桃の枝」への信仰にかわって、炒った豆で鬼を追い払う行事となって行きました。1447年に「鬼外福内」を唱えたと文献に記されています。
その後、前執の宮中行事が庶民に採り入れられたころから、節分当日の夕暮れ、柊の枝に鰯の頭を刺したものを戸口に立てておいたり、寺社で豆撒きをしたりするようになったそうです。
季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、それを追い払うための悪霊ばらい行事が各神社で執り行われます。
一般的には暦の上で春を迎える立春の前日にあたるので、一年の災いを払うための厄落としとして「福は内、鬼は外」と声を出しながら福豆を撒いて、年齢の数やひとつ多く豆を食べる厄除けを行います。これで体が丈夫になり、風邪をひかないと言われています。
最近全国的に広まりを見せているのが、大阪が発祥と言われている恵方巻をかぶる
習慣です。恵方巻は節分に恵方に向かって無言で食べると縁起が良いとされるます。
恵方とは陰陽道で、その年の福徳を司る神である「歳徳神」の在する方位のことを言い
その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされます。
恵方巻の名称は1998年(平成10年)にセブン-イレブンが全国発売にあたり、商品名に採用した事によるとされています。それ以前は「丸かぶり寿司」などと呼ばれており「恵方巻き」と呼ばれていたという文献等は見つかっていないようです。
「恵方寿司」「招福巻」「幸運巻」「開運巻き寿司」「太巻き丸かぶり」などと呼ばれることもあります。
そこで今年の恵方ですが、今年の十干(じっかん)は甲・己なので「東北東やや右」の
方角です。