初詣に京都五社めぐりは如何ですか。
その昔、朝廷は明日香、平城、難波、長岡京と遷都を繰り返しました。
そこで都が長く続くことを願い、平安京を造営するにあたり陰陽師や風水の考え方を
大々的に取り入れました。
「四神相応」と言い、大地の四方の方角を司る「四神」の存在に最もふさわしいと考えられるて、北の丹波高地を玄武、東の大文字山を青龍、西の嵐山を白虎、南の巨椋池を朱雀に見立てられて社が建てられました。
京都の東西南北を守護する社と中央を守護する平安神宮をまとめて初詣をするのは如何?とマピオンニュースサイトで紹介されていました。
以下に要約します。
「京都五社めぐり」でめぐる”五社”は、北の玄武が上賀茂神社、西の白虎が松尾大社、東の蒼龍は八坂神社、南の朱雀は城南宮、そしてそれらの中央に平安神宮が在ります。
この五社をまとめて御参りする訳です。これはごりやく絶大です。
この「京都五社めぐり」には専用の色紙が用意されていて最初の神社で色紙を授かり、各々の神社でご朱印を貰って色紙を完成させます。
満願すると記念品が最後の神社で頂けます。
■北を守護する上賀茂神社
まずは玄武にあたる北を守護する「上賀茂神社」。正式名称は賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)とされるユネスコ世界文化遺産にも指定されている
お馴染みの神社です。
京都でも最古の神社とされていて、鬼門にまく「清めの砂」の起源とされる細殿前の立砂などが有名です。
また、京都三大祭の一つである葵祭の会場にもなるなど、京都でも重要な位置づけを持つ神社でもあるのです。
神社の正式名称にもある雷(いかづち)のご神威により、あらゆる災難を除く厄除けのご利益があるとされています。
京都の初詣でかなり賑わいを見せる神社の一つです。
■南を守護する城南宮
城南宮は、京都市内中心部からは少し離れていることもあり、観光客にはあまり馴染みのない神社かもしれません。
しかし、この城南宮は平安京遷都の際に、都の南を守護すべく建てられた神社です。また、京都御所の裏鬼門を守る神でもあったことから、方除(ほうよけ)の神として貴族の間から信仰されてきました。現在も「方除の大社」として、普請・造作・転宅・旅行・交通安全など、様々なご利益を得るために全国から参拝者が絶えません。
境内には大きな神苑・楽水苑があり、四季を通じて草花を楽しめます。春と秋の年2回行われる「曲水の宴」は王朝の雅を伝える伝統行事として有名です。
■西を守護する松尾大社
松尾大社は京都でも最古の神社の一つ。松尾山の神霊を守護神として祀ったのが起源とされていて、平安時代は東に「賀茂の厳神」西に「松尾の猛霊」とされた由緒ある神社です。
この松尾大社は醸造の神としても有名で、全国の酒造家から信仰を集める神社です。境内から湧き出る霊泉「亀の井」は延命長寿に名高い水とされ、
この水を醸造時に加えるとお酒が腐らないとされています。亀の井の水を求めて行列が出来るそうです。
そんな境内には全国の酒造家から奉納された酒樽がずらりと並びます。
■東を守護する八坂神社、中心に位置する平安神宮
松尾大社は四条通りの西の突き当り。その逆、東の突き当りに位置しているのが八坂神社です。
京都三大祭の一つ、祇園祭はこの八坂神社のお祭りなのです。
今では華やかな山鉾巡行などのイメージがある祇園祭ですが、疫病が流行した際に八坂神社の神にお祈りして始まったものが今に伝わっているとされています。
八坂神社の初詣には100万人がお参りに来るそうで、全国有数の初詣スポットです。
そして、大晦日から元旦にかけての「おけら詣り」の参拝者が多いことも知られます。
「おけら詣り」は薬草のおけらを燃やして、その火を縄に移して持ち帰り、その火を火種にして雑煮を炊く際などに使うと、一年の無病息災がかなうとされるものです。
元旦の京都市内は「おけら詣り」帰りの市民が、火が消えないよう縄をくるくると回しながら歩いて帰る姿を見受けます。
そして、東西南北のその四方の真ん中を守護するのが平安神宮です。
1895年(明治28年)4月1日に平安遷都1100年を記念して京都で開催された内国勧業博覧会の目玉として平安京遷都当時の大内裏の一部復元が計画されました。
平安遷都を行った第50代桓武天皇を祀る神社として創祀されました。
皇紀2600年にあたる1940年(昭和15年)に、京都平安京で過ごした最後の天皇で
ある第121代孝明天皇が祭神に加えられました。
平安神宮では、京都を守る四神の御守が授与されています。
こんな初詣も非常に興味深いと思い紹介しました。